よくある質問

心房細動や脳梗塞、
エリキュースに関して
よくある質問に答えます。

足から心臓へと血液を戻す血管(静脈)に血のかたまり(血栓)ができて、血管をふさぐ病気です。
太ももやふくらはぎ(下肢)の深部の静脈に血栓ができる病気を「深部静脈血栓症」、血栓が下肢から流されて肺に詰まる病気を「肺血栓塞栓症」と呼びます。この2 つをあわせて「静脈血栓塞栓症」といいます。血栓が肺の血管に詰まった場合は、命の危険につながることもあります1)

詳しく見る

何らかの原因で、身体が自力で血栓を溶かす機能が低下すると、血栓ができたままになってしまいます。
通常、血管の中で血液は固まらないようになっており、万が一、小さな血栓ができても、身体には自力で血栓を溶かす機能も備わっています。しかし、長時間同じ姿勢を取り続けたり、手術や骨折などによって血管が傷ついたり、薬や病気によって血液が固まりやすくなったりすると、血栓ができやすくなります2)

詳しく見る

服用期間は患者さんによってさまざまです。主治医の判断に従って服用してください。
一度、静脈血栓塞栓症を起こした患者さんは、再発の可能性があります。再発の可能性は起こしたときの原因や重症度によってさまざまですが、必ず主治医の判断に従って服用を続け、自分の判断で服用をやめたり、回数を減らしたりしないでください。

詳しく見る

服用中は、出血したときに血が止まりにくくなっています。
エリキュースは、血液が固まるのを抑え、再び血栓で血管が詰まるのを予防する薬です。一方、出血したときに血が止まりにくくなる副作用があります。服用中は、出血しないように注意しましょう。
はげしい頭痛や麻痺、ろれつが回らない、喀血・吐血(血を吐く)、血尿や血便(黒色便、赤い鮮血便)が現れた場合は、すぐに主治医に連絡してください。

詳しく見る

気づいたときにすぐに1回量を服用してください。
その後は、通常どおり1日2回服用します。飲み忘れた場合でも、一度に2回分を服用しないでください。

詳しく見る

<出典>
1) 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2017年改訂版)
https://js-phlebology.jp/wp/wp-content/uploads/2019/03/JCS2017_ito_h.pdf(2021年12月閲覧)
2) 医療情報科学研究所編:病気がみえる vol.2 循環器 第5版:p.364, 2021

監修
地方独立行政法人
桑名市総合医療センター 副病院長
三重大学 客員教授
山田 典一 先生