よくある質問

心房細動や脳梗塞、
エリキュースに関して
よくある質問に答えます。

心臓の心房という部分が細かくふるえる病気です。
心房細動は不整脈の一種で、動悸、めまい、胸の痛みや不快感が生じることがありますが、症状がない場合もあります。

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脳梗塞や心不全のリスクが高まります。
心房細動のある人はない人と比べると、脳梗塞の発生率が約5倍になるとされています。さらに、心臓のポンプとしての機能が低下する心不全になるおそれも、4倍程度高まります1)

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代表的な症状は、「片麻痺」(からだの左右どちらかの麻痺)と「言語障害」(言葉がわからなくなる、ろれつが回らないなど)です。
その他にも、食べ物をうまく飲み込めなくなる、左側の空間がうまく把握できなくなる、物が二重に見える、といった症状が現れることがあります2)

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高血圧や糖尿病があると、脳梗塞になりやすいことがわかっています。
心房細動のある人で、高血圧や糖尿病などいくつかの要因(リスク)を持っている人は、脳梗塞の危険性が高いことがわかっています。脳梗塞のなりやすさを推定するためのチェックリストがあります3)

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やめると脳梗塞のリスクが高まります。毎日欠かさずに服用しましょう。
抗凝固薬を服用することによって、脳梗塞の発生率が約70%減少4)することが知られています。お薬を服用している限り脳梗塞のリスクは抑えることができますが、やめるとリスクが高まります。医師・薬剤師の指示に従って毎日欠かさずに服用しましょう5)

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出血したときに血が止まりにくくなるなどの副作用があります。
エリキュースは、血栓ができるのを防ぎ、脳梗塞が起こるのを抑える薬です。
一方、出血したときに血が止まりにくくなるなどの副作用があります。
服用中は、出血しないように注意しましょう。はげしい頭痛や麻痺、ろれつが回らない、喀血・吐血(血を吐く)、血尿や血便(黒色便、赤い鮮血便)が現れた場合は、すぐに主治医に連絡してください。

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気づいたときにすぐに1回量を服用してください。
その後は、通常どおり1日2回服用します。飲み忘れた場合でも、一度に2回分を服用しないでください。

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規則正しい生活を心がけることが大切です。
「これをすれば治る」というものはありませんが、①バランスの取れた食生活を送る、②適度な運動を行う、③十分な睡眠を取る、④過度なストレスを避ける、⑤アルコールを控え禁煙するなど、規則正しい生活を心がけることが大切です6)

<出典>
1) 山下武志:病気がわかる本 心房細動に悩むあなたへ改訂版,p.35-36,NHK出版,2016
2) 内山真一郎:名医の図解脳梗塞の予防・治療と生活のしかた,P76-79,株式会社主婦と生活社,2017
3) Gage BF, et al: JAMA 285: 2864, 2001
4) Risk factors for stroke and efficacy of antithrombotic therapy in atrial fibrillation :analysis of pooled data from five randomized controlled trials Arch Intern Med.1994;154:1449-57.
5) 山下武志:病気がわかる本 心房細動に悩むあなたへ改訂版,p.84-85,NHK出版,2016
6) 山下武志:病気がわかる本 心房細動に悩むあなたへ改訂版,p.48-49,NHK出版,2016

監修
東京慈恵会医科大学 臨床薬理学
教授 志賀 剛 先生